午前三時の妄想(続き)

駄文。頭に思い浮んだ情景をただ綴ってみる。フィクションです。

2012-01-01から1年間の記事一覧

心のない写真

すれ違う人の顔つきが、ようやく分かるほどの暗がりに、幾つかの写真が転々と浮かんでいる。白熱電球を模した色のその光線は、ただ目の前の一枚のモノクロ写真だけを静かに照らしていた。水平線が見える。そこに1軒の廃屋。ただそれだけの写真だ。陸よりも、…